120話 2020 学習院大学 過去問大問2【解答解説】

ep-math

2020年度学習院大学の過去問を解いたので解答・解説をしていく。

今回は経済・法学部の問題を解いた。(理・文学部ではないので注意

それでは、早速見ていこう。

問題(大問2)

まず、実際に解いてみて欲しい。

頑張って。




解けたでしょうか?



それでは解答解説をしていこう。

解答・解説

概評

学習院大学は偏差値55.0〜60.0の私立大学(2021年7月21日時点 パスナビ調べ)。

学習院大学は問題集を1冊しっかり終えた人は解ける知識を全て備えていて、「備えている武器をちゃんと使えますか?」と聞かれているような問題が多い。

自分が知っている基礎知識を有効に使えるか、なぜその解法に至ったのかの部分をしっかり確認していこう。

今回の問題は領域に関する分野の中では典型問題の一つだ。

(2)は逆象法というもので、=kとおいてkの存在範囲に着目するという手法だ。

最大・最小問題では有名な解法なのでしっかり抑えておこう。

(1)2つの関数の交点・連立方程式

解答

解説

2関数の交点は連立方程式で求めることができる。

2次と1次の連立方程式では代入法が有効。

x=2-2yとして第2式へ代入して求めよう。

(2)多変数関数の最大・最小

解答

解説

多変数関数の最大・最小問題は以下の解法を考えよう。

今回は等式条件がなく、1次関数のため逆像法が有効。

逆像法とは、「=k」とおいてkの存在範囲を考える解法のことだ。

ここで重要なのがkの存在範囲で、しっかり同値変形によって求めることに注意しよう。

今回kの存在範囲は直線のy切片のため、直線が領域を通過するときのy切片に注目することで求めることができる。

y切片が最も大きくなる時が「円に接するとき」、y切片が最も小さくなる時が「定点を通過するとき」ということを図から理解しよう。

状況把握ができたら、あとはそのときのkの値を求めるだけだ。

さいごに

自分は学習院大学の問題との相性がとても良く、計算ミスがなければキッチリ完答できるというのが丁度良い。

今回は逆像法の典型問題だ。

逆像法で解けることも重要だが、多変数関数の最大・最小問題に対してどうアプローチするのかというのが重要だ。

自分もアプローチを即答できないところであったため、良い復習になった。

楽しみながら解けて良かった。

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