41話 やる気が出ないとき

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なんだか今日は何もやる気が起きない。

何故なのだろう。

特に嫌なことがあったわけではない。

体調不良でもない。

何故か体が動かない。

やる気が湧かない。

やらなきゃいけないことなんて沢山あるのに。

何故だろう。

自分の意志が弱いからだろうか。

それもありそうだ。

ただ、他にもありそうだ。

この機会にネガティブな自分も見つめ直してみようか。


なんでやる気が起きないのだろうか。

思うに、切羽詰まってないのだと思う。

本気じゃないのだと思う。

やる気も願望もあるが、心のどこかでやらなくても生きているという思いがありそうだ。


大学3年生の頃、大きな体調不良になった。

大学に通えない日々が続いた。

そんな自分が嫌で、今度は精神不良になった。

いわゆる負のスパイラルにはまってしまったのだ。

なんとかして体調と精神の不良を乗り越えようと試行錯誤した。

病院にも頼った。

そうしてなんとか大学に通えるまでに復帰した。

だが、復帰した自分を待ってたのは留年の危機だった。

大学にしばらく通っていなかったのだ、当然だ。

復帰後全ての授業の担当教授を巡り、自分の単位認定について話を聞いた。

そこで課題とテストを行い認定していただけるのがいくつあるか確認し、数えたらギリギリであった。

一つでも単位を落としたら留年になる状況であった。

テストと課題提出までも時間はなく、全てで1週間程度であった。

その1週間、2時間睡眠で全ての時間勉強した。

人生で1番勉強しただろう。

その時の原動力は危機感ではなかった。

大学に通わせてもらっている親への感謝と申し訳なさ、課題やテストを実施してくださった教授への恩だけが自分を動かしていた。

背水の陣であるにも関わらず、(留年したら…)なんて微塵も考えなかった。

目の前の課題とテスト勉強にのみ夢中であった。

疲れすら感じず、やるしかない、やれることに感謝しかないと思って懸命にやった。

そうして無事単位を習得し、卒業した。

振り返ると波瀾万丈な大学生活だったけれど、それはそれで面白かった。

当時はそんな余裕はかけらも無かったが、今となっては笑い話だ。

それと同時に、あの熱量が欲しい。

無我夢中で何かに打ち込むあの感覚。

きっと物事に夢中な人はそうなんだ。

今自分はそうではない。

なんとかしてそうなろうと思うのに、そうなれていない。

どうしたらああなれるだろうか。


思うに、自分にとっては責任感と感謝が大きいと行動力に直結する気がする。

では、どうしたら責任感と感謝を感じながら頑張れるだろうか。



…いまいち対策が思い付かない。


責任感や感謝はその辺の人や物事からもらえるものではない。

かといって、自覚だけで持てるものでもない。

どうしたらよいのか。

「無理のない程度に」というのが丁度良さだとは思うのだが、一度「無理してキツくてもそれでも」というくらいやってみようかな。



自分自身のやる気の出し方も学んでいこう。

色々模索してみる。

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