2020年度学習院大学の過去問を解いたので解答・解説をしていく。
今回は経済・法学部の問題を解いた。(理・文学部ではないので注意)
それでは、早速見ていこう。
問題(大問2)
まず、実際に解いてみて欲しい。
頑張って。
解けたでしょうか?
それでは解答解説をしていこう。
解答・解説
概評
学習院大学は偏差値55.0〜60.0の私立大学(2021年7月21日時点 パスナビ調べ)。
学習院大学は問題集を1冊しっかり終えた人は解ける知識を全て備えていて、「備えている武器をちゃんと使えますか?」と聞かれているような問題が多い。
自分が知っている基礎知識を有効に使えるか、なぜその解法に至ったのかの部分をしっかり確認していこう。
今回の問題は領域に関する分野の中では典型問題の一つだ。
(2)は逆象法というもので、=kとおいてkの存在範囲に着目するという手法だ。
最大・最小問題では有名な解法なのでしっかり抑えておこう。
(1)2つの関数の交点・連立方程式
解答
解説
2関数の交点は連立方程式で求めることができる。
2次と1次の連立方程式では代入法が有効。
x=2-2yとして第2式へ代入して求めよう。
(2)多変数関数の最大・最小
解答
解説
多変数関数の最大・最小問題は以下の解法を考えよう。
今回は等式条件がなく、1次関数のため逆像法が有効。
逆像法とは、「=k」とおいてkの存在範囲を考える解法のことだ。
ここで重要なのがkの存在範囲で、しっかり同値変形によって求めることに注意しよう。
今回kの存在範囲は直線のy切片のため、直線が領域を通過するときのy切片に注目することで求めることができる。
y切片が最も大きくなる時が「円に接するとき」、y切片が最も小さくなる時が「定点を通過するとき」ということを図から理解しよう。
状況把握ができたら、あとはそのときのkの値を求めるだけだ。
さいごに
自分は学習院大学の問題との相性がとても良く、計算ミスがなければキッチリ完答できるというのが丁度良い。
今回は逆像法の典型問題だ。
逆像法で解けることも重要だが、多変数関数の最大・最小問題に対してどうアプローチするのかというのが重要だ。
自分もアプローチを即答できないところであったため、良い復習になった。
楽しみながら解けて良かった。
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