63話 急速充電(PD)とは

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携帯やパソコンといったデバイスの充電は速ければ速い方がいい。

これは共感いただけるのではないだろうか。

そこで、今回は急速充電(PD)について話していきたい。

充電の仕組みや細かい理論に触れることはなく、手軽に急速充電にしてみたいという方向けにしたい。

自分の自宅の充電ケーブルと充電器も、昨年にほぼ全て急速充電対応のものに買い替えた。

急速充電はとっても便利なので是非参考にしてもらえたら嬉しい。


急速充電って何?

急速充電とは、文字通りデバイス(携帯やタブレット、PC等)の充電を急速に行うことだ。

PD(Power Delivery)として表記されている場合も多い。

どれほどの速度を「急速」と言うかの定義は定かではない。

では何をもって「急速」と言うのだろうか。


結論としては、デバイスの給電の上限W(ワット)数に近いW数で充電すればいいと言うことになる。

例えば、デバイスが上限100W(PCでの規格はこれくらい)で給電可能だとする。

この時、急速充電するためには100W出力対応の充電器とPD対応ケーブルを用意するのが理想的と言うことだ。

15W出力の充電器では15%程度しかデバイスの能力を発揮できていないため急速ではない。

100W出力は15W出力と比べると100÷15≒6.7倍速いと言うことだ。


また別の例として、デバイスが上限20W(iPhoneでの規格がこれくらい)で給電可能だとする。

ここでは20W出力対応の充電器とPD対応ケーブルを用意するのが理想的と言うことだ。


100W対応の充電器でも上限の20Wの充電になるわけだから急速と言える。

では、大は小を兼ねる理論で、充電器を全部100W出力のものにしてしまえばいいということになるが、実はそれが全て便利だと言うことにはならない。

充電速度のみを見れば上記の考えは正しいのだが、100W対応の充電器はサイズが大きくなったり値段が高かったりする。

ゆえに、持ち運びや購入を含めた急速充電の最適解はデバイスの上限付近の充電器とPD対応ケーブルを用意することだ。


パソコン(大体上限100W)、タブレット(大体40〜60W)、携帯(大体15〜20W)のうち、どれを充電したいのかで購入する充電器を選べば良い。

例えば、「パソコンは家で常に充電をしながら使用できるから充電器を新しく買う必要はなくて、外出先でタブレットと携帯用の充電器を1つ買いたい」という方であればタブレットの上限に合わせた充電器を買うのがおすすめだ。

持ち運びしない家で使うような場合は充電器は約100W出力対応のものを買うことをおすすめだ。


急速充電の始め方

まず急速充電用の充電器の購入から始めよう。

ケーブルとセットで必要なため、購入する際は必ずケーブルについてのところも見てからしてもらいたい。


<PC想定の高出力系の充電器>


<タブレット想定の中出力系の充電器>


<スマフォ想定の小出力用>


是非これらの中から、もしくはこれらの関連検索結果の中から合ったものを選んでいただければ嬉しい。

続いて、充電用のケーブルも確認していこう。

充電ケーブル

まず、充電ケーブルの種類は出力量の寡多によらない。

つまり、「急速充電対応ケーブル」さえ買えばW数に関係なく安心ということだ。

そんな単純な充電ケーブルだが、注意事項はある。

それは先程紹介した充電器がUSB Type-Cがコネクトタイプということだ。

USB Type-Cというのはケーブルの先端の種類のことで、コネクトタイプというのは充電器に挿す方のケーブルの先端ということだ。

このUSB Type-Cというものが馴染みのない方が多いように思う。

おそらく、多くの家庭に見られる充電ケーブルのコネクトタイプはUSB Type-Aではないだろうか。

引用元:TEKWIND『今更聞けない基礎知識・USBの種類とは

iPhoneはLIGHTNING、小物家電(PCキーボードや携帯扇風機等)はUSB MICRO-Bだ。

ご自身の用途にあった種類のケーブルを買うことだけ注意してもらいたい。


急速充電は必須ではないが、できるだけでストレスは減り、安心感が増すため是非検討してもらいたい。


参考元

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